2009年09月21日

清志郎

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今年もあと3ヶ月くらいになったけど

毎年、良いニュースと悪いニュースがあるもので。

僕にとって、忌野清志郎が死んだ事は

大きな出来事のひとつだった。



原宿に行った。

個展『忌野清志郎の世界』のために。

正直、なんで原宿なんだ…。苦手だ。

駅のホームは狭いし。若人?で溢れかえってるココは…

街に特別な意味があるのだろう。早く改札出たくて、

はやる気持ちを抑えきれない少年少女達が

だんご状態で階段に詰まる。この虫どもめっ。

いつか押し合ってホームから落ちたりなんかしそう。

ふわふわしたこの駅構内のムードがまず…たまらんっ。


いいトシした僕は

僕なんかが行く場所として、

まさかまさかのラフォーレ原宿。

いそいそと向かわなければならない自分が笑える。


なんか…。身体半分溶けそうな気がします。

若さのキラキラパワーに。


スタイルの良い男女が

目一杯『お洒落』をしてウロウロウロウロする街。

フワフワな場所。

どうも表現が擬音ばかりになってしまう。

たまに関西人であることを自覚する。

少し前『あそこだって、古着屋でおもしろいのがあるよ』

とか誰かに聞いたけどホントかい。


そんなことも思いながら。


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内容はどう言えばいいかわからないけど

僕は2回、泣きそうになった。


RCサクセションは

僕にとって色んな思い出があって。

中学生の頃のことだ。

親に無理矢理?転校させられて移った

華やかな私立の学校で

前の公立中学の規則で丸坊主だったアカ抜けない僕が、

周りとどう付き合ってくか悩んでた時。そのとき

ちょっと助けてくれた音楽だ。

クラス一番の人気者がRCが好きで。

RCを接点に僕は彼等と話をしたりもした。

友達になる“きっかけ”だなんて、

おおげさには言わないけど。

そんな甘酸っぱい記憶も、数曲の歌詞と一緒に

やっぱり戻って来たりするんだよな。



クリハラキヨシは

こどもの頃、マンガ家になりたかった。


一生にわたって描き続けた沢山の絵の隅には

清志郎ではなく“Kiyoshi”のサイン。


RCが好きであり清志郎の、単純にファンだから

レコードやCDを聴いてるだけでもよかったのだ。

絵とか字とか。そういうモノは…


なぜか一方的に

古い友人が死んだような気になってしまうねぇ。

かなしいねぇ。



posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 02:03| 大阪 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

もとはといえば…う〜ん。

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先週知人の関係で、とある芝居を観に行きました。

小劇場系の人はほぼ出てない、イベントっぽいもの。

…大きな屋外スペース。大阪の某観光名所の中の広場。

10代の子供達を含む、総勢50人近い大所帯。


お客さんはレジャーシートをゆったり広げ、

隣近所とも空けて座ってるのもあって、客席の真ん中でも

ステージまでかなりの距離がある。


演者の顔は“お米”みたいです…。

マイク越しの声もほそ〜く小さくて。

いや、クレームではなく状況説明ですよ。


だから…とりあえず…聴く。しかなかった。


僕の近くには…出演者の家族の方だろう、

お弁当なんか持って来て観てるワケです。

喋っても誰もとがめる雰囲気でもないし、

どこか、発表会的なかんじもするので、まぁ。


おばあちゃんらしき人が

『あの子…ドコに居るんやろか、小さぁて分からへん…』

しばらくして女の子の声。出演者の妹?

『アレやっ!右から5番目…たぶんアレや!』

判別つかない数十人の、

“右から5番目”を誰が追えるんだろう。…『たぶん』だし。

『はぁ。アレか…』

おばあちゃんは、さびしげに孫に応えていました。


僕はと言えば…。歴史モノだし話をつかむ為に必死で

しばらく“聴いて”はみたのですが。

…。


そうそう!この芝居の良いところは、

会場でビールを売ってるんですよ。

コレで集中出来るかも!?と思って飲みながら観てたら、

屋外でビールってのはいいですね。

すぐ飲みほして。

で、追加を買いに。


二本目をプシュッとあけたところで

暗闇から二人、僕に近づいて来た。

『すいませーん』

ふつうに反応して振り向いた瞬間、

『Can you speak English?』


『は?』と思うより前に、

…そう、前の日東京から帰って来た僕は

南千住のホテルぐせ?が出て、つい条件反射。

『ジャスタ、リルっ(Just a littleのつもりね』

テキトーなカタカナ的発音英語?が口からぽろっと。

彼等は外国人だった。女性二人。

暗かったし声が低いからわからなかった。


彼女たちは

オゥケーイ!と大はしゃぎしながら

『この場所(会場)から一番近くて、二人で泊まって、

一番安いホテルを教えて欲しい』…と。


知らないと言えば済んだのに

つい『携帯で調べれば?持ってるでしょ?』

と返事をしてしまった。

『カンジ(漢字)がわからない』

…そうだよね…。南アフリカ人だというし…。


で、あっ!…と。

さっきの僕の返事で

“携帯があれば調べる事が出来る”のがバレてしまい

僕に調べて欲しい、と言われてしまった。


…調べましたよ。仕方なく。

まさか僕の携帯から、初対面の外国人の為にネット予約を

するワケにもいかず、とりあえず電話してみて。

思えば…。その時僕は酔ってたのか、彼等にホテルの番号を

伝えりゃ終わったのに、自分でかけてしまい…


ホテルから質問が来る→僕が彼等に聞く→彼等が答える→
ホテルに伝える→


みたいな流れになって。


“一泊でいいのか?”“ベッドは二人一緒になるよ”
“一人3250円になると言ってるが?”“喫煙室で?”


何者なんだ、僕は。

コントじゃないが、彼等に日本語、ホテルにエセ英語?で

話しかけてしまったり、もう忙しくて。

奴らはそりゃ楽だよね、イエスとかOKとか言うだけで

ニコニコしながら僕の前に座ってんだから。


白人の男が一人近づいて来た。女の子が彼を指差す。

“彼が今日ホテルを探してる人、英会話の教師をやっている”


あそう。ん?。…えっ???


じゃあお前たちは何なんだ!

二人で泊まるってのはお前たちじゃないのかっ?

『女性2名』でホテルに話つけたっちうねん!安くさぁ。

え?“彼の住んでるトコには、彼女を(二人のうちの一人)

泊めれないから、友達の私が一緒にホテルを探してるの…”

って知らんわいっ!そんな事情っ。

そもそも今来たお前っ、教師なら多少日本語いけるだろがっ、

お前がホテルと喋れっ!と電話を渡して。


…いやいやいやいや、考えたらホテルは英語でいいやん!と。



はずかしっ。


ホテルのスタッフは僕の苦労をぜ〜ったい笑ってたはずだ。




その時。



どどんっ!! 




和太鼓の音が響く。


ぱちぱちぱちぱち…






芝居が終わりました。









○写真はその会場の裏側アタリ。夕方ごろ。
posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 22:36| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月23日

あるガイジンは“ここはホテルカリフォルニアだ”と言った

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僕が東京で泊まってるホテル。

写真でもわかる通り、ロビーの雰囲気はホテル…

というよりはゲストハウスみたいなノリ。

客の9割が外国人バックパッカー。一泊3200円。


よく“都内でその値段って、安すぎない?”

なんて言われるけど、このエリアでは高い方だったりする。

室内も寝具も清潔だし、そんなに大きくない大浴場はあるし。

トイレは各フロアに。

必要なものは揃ってる。

セリフをぶつぶつ言ったり

ぼうっと考え事したりするためのシンプルな畳の部屋も。

冷蔵庫とテレビとミニテーブル(卓袱台か)、

これ以上は要らないよ。


ロビーにはパソコンが5台あって無料で使いたい放題。

1台、死にかけのiMacは不人気だけど…。

半日くらい時差のある外国からの来訪者にとっても、

急な連絡をチェックしなきゃなんない僕にとっても、

ネットを24時間使えるのは助かる。

夜は色んな髪色の後ろ姿が並んでる。

ケーブルTVで英語のニュース番組が流れてる。


最近はやたらフランス人が多い。

大半は日本のアニメショップやイベントが目当てみたいだが、

観光なら浅草まで歩けない事はないし、秋葉原はもちろん、

マグロ解体ショーの築地も地下鉄一本だから、

最高に彼等のニーズにハマる立地条件なのだろう。


挙げ句このホテルは、フランスでは

ガイドブックにまで載るメジャー度?だそうだ。

どうりで多いはずで。

あ、でもネットを開いた一発目の画面を

勝手にYahoo Franceに設定するのはやめてほしいな。


…なんか…すごいよなぁ。

モネとかルノワールとかの国の人が、日本のマンガの絵に

吸い寄せられてる。


いつだったかロビーのテレビで“のだめカンタービレ”を

やってたが、それに気付いたフランス人の女の子が、

恐ろしく奇麗な音で“NODAME cantabile!”と

言ったときは少し感動すらおぼえた。

なんか…“筆記体”で聴こえた。

cantabileはイタリア語らしいけどね。



もちろんフランス人以外も、米、英、独、豪、韓、中…

色んな人種が集まるホテルなんだけど、

“なまり”ってのもあるんだろう。

何語が飛び交ってるのか、分からない時も多い。



みんなが好きな様に、わがままに過ごしているホテル。



まるで…。家みたいなホテルなんだよな。

やたらロビーにたまって

宿泊客同士で呑んで喋ってる様子がほんと自然に感じる。

…ウルサいときもあるけど。


喋りたくなかったら喋らないでいい。


ヘッドフォンしてPCに向かう奴も居る。

誰も気にしていない。


僕は…まぁ、スタッフ全員とはぐだぐだ喋るし、

煙草を吸ってる時なんかに居合わせた客とは

カタコトの日本語と英単語で話したりも…。


それも気ままなもので…。

互いの名前さえ知らないテキトーなやりとり。



なんのしがらみもなく、

フワッとした現実味のない時間を過ごす。



考えたら、かつて東京は僕とって外国みたいなモンだった。


そっか…。


俺、ガイジンだったなぁ〜…とか。


酔っぱらいながら、


このホテルで思ったりするワケです。



※写真は昼ごろ。奇跡的にロビーに人が居なくなった瞬間
posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:06| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日

生ガンダム

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一昨日。時間があったので、

お台場の実物大ガンダムを観に行きました。

エヴァといいガンダムといい、

アニメ話を最近あげていますが、たまたま世代なだけで

詳しいワケでもないんだけど…。


しかし…18mの、いわゆるロボット

(モビルスーツだというツッコミは置いておいて)を

この先の人生で見れるか?という風に考えると

値打ちモノ。

意外に、若い女性や外国人も多く

とにかくすごい人で。お台場の駅周辺には

『ガンダム→』という無造作な

『矢印張り紙』の道案内表示がしてあります。


1stガンダムのリアル世代は30代〜40代中心

だと思うのですが、その世代が思い入れを込めて作った

これは、マニアが観ても恐らくは感嘆する出来。

プラモデルやフィギュアで洗練、進化しつづけた造形美は

隙がありませんね。アニメだと今見るとボテっとしてる

気もしますが、実物の美しさたるや…。

ついつい

『連邦のモビルスーツは化け物かっ』

意味なく心の中で言いつつ。

そんなシーンじゃないけど、そんな迫力。


と、しばらくすると

『そ・し・てっ、とっきはっ、すこ〜〜やかにぃ〜』

という最終話クライマックスの曲とともに目が光り、

首が左右を見渡し、胸のダクト?からはスモークが出て。

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動くときの独特の機会音?もスピーカーから。

オォ〜〜〜〜〜〜〜っ!長い大歓声。

『こいつ、動くぞっ!』というタイトルの

感想ブログが沢山あったけど、

まさにそんなカンジ。


そうそう、観る以外にも、

ガンダムの股間をくぐりつつ触れるのですよ。

あ、触れるのはせいぜい足首部分ですが。

みんなせっかく?なんで股間の写真も

バシャバシャ撮ってました。


大人が創った、でっかい大人のオモチャ。

この不景気のさなかに、遊びゴコロと

夢を見せるオトナも居るんですねぇ。


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posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 22:19| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

寝不足、不機嫌、そばの味

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7:00Am。新宿西口辺りに着いて。

行動パターンはいつも同じ。

まずは、おそばを食べる。

あんまり良く眠れなかったダルい朝には

東京の醤油が効いたおそばがいいカンジ。

某ハンバーガー屋さんの朝メニューも

それはそれでいいんだけど、ときどき…重い。

汁モノがほしい。


お気に入りのスタンドそば屋(椅子があるけど看板にはそうある)

さんがあってそこへ。スタンド…なのにじゅうぶん美味しい。

思い出横丁(西口から、新宿大ガードに向かう道沿い)

にある『一茶』というそば屋さん。

最近はまずココに来る。

店内でマメに揚げる“かきあげそば”がウリ。


余談だけど、僕がたまに呑む某有名映画監督さんは、

『大阪人のキライなとこは“東京の真っ黒な汁のそばなんて食えねぇ!”

って、みんな言うだろ?あれキライなんだよ』

と酔っぱらって言ってました。

…たぶん。東京の印象を聞かれた大阪人が定番ネタ?のように

サービス精神も込みで言うんでしょうが、みなさん嫌われないように

しましょう。結構傷つくみたいですよ。


今時は関西が必ずしも薄味とは限りません。

僕は東京に行くとそばで始まり、何日かして大阪に戻った時は

うどんを食べてシメる?んですが、大阪のうどんも

最近は相当味が濃くなった気がする。

食べたあと、かなり水飲んだりするもん。

ファーストフード世代の客に合わせると、

薄い味なんて無理なんだきっと。



そばを食べた後、

とにかく予定まで時間があまる。これも毎度の事。

で、向かうのは結局歌舞伎町のネットカフェ。


台本に目を通すか、軽く眠るか、携帯を充電するか。


新宿はネットカフェだらけだけど、歌舞伎町だと

大阪に何か忘れて来た時、JR東口までに何でも買い物ができるので。

ドラッグストア、ドンキホーテ、百均で大抵のものは大丈夫。



朝の歌舞伎町はいつも決まった光景。

入り口付近はすでにビジネスメンが忙しく往来してるけど

一歩入ると、仕事上がりのミニスカート&生アシのお姉さんと

彼氏?ホスト?のお兄さんが酔っぱらって歩いてたり、

ちょっと怖メの客引きのお兄さん方がたむろしてたり。

朝ですよ…。さすが24時間歓楽街。


お水の皆様と、カラスと、ゴミの回集車。

朝の歌舞伎町は、この3つの画でシーンを作れる。




もうすぐ新宿駅の大勢のホームレスが起きて散開してく時間だ。

ふまれたビニール傘の骨。

路上喫煙コーナーで、まずそうに一本吸ってくOL。




日本で一番経済がマシなはずの東京の朝は…

この国の陰部を太陽の光で隠してはじまる。



P.S
実は31日の日記です


posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:46| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破

火曜日にとうとう観て来ました。末満さんと立花さんと3人で。

“悪辣”が終わったら観ましょう!と言ってたのですよ。

僕はマンガやアニメにうとく、ワンピースさえ読んでないのですが、

なぜかエヴァだけは好きなのです。


いやいやいやいや、多少のウワサは聞いていましたが

テレビ版の印象をかなり“破”ってました。

映画が終わって客席灯りがついた時にほぼ満員の客席はザワザワ。

テレビ版を知ってるお客さんにしてみれば驚きの展開。

コレだけで呑みに行ける、いい酒のサカナになりましたよきっと。


“自分の居場所”や“他人に心を開く難しさ”から来る“個”

みたいなものに執拗にこだわってたテレビ版とうってかわって

“人と関わる事で生まれる暖かみ”や、まぁ漠然と“愛”とでもいうか、

いいハナシっぽくなっていってます。

悩んでつぶやきまくってた、主人公のモノローグが減ったなぁ〜と。

個人的にはやたら暗かったテレビ版や、救いがない?くらい痛い

旧劇場版は好きでしたが、これはこれで。


テレビのニュースとかって、凄惨な殺人事件はたいてい

犯人の幼少時の経験や不幸をほじくり出して、

社会の中での孤独が原因だなんて推測しますが、

TV版のエヴァは、そんな事を納得しそうになる圧迫感が詰まってた。

14年くらい前のそれは、今の殺伐とした時代に合いすぎてる気も。


今回の新劇場版は、だからこそ

“交流”や“ぬくもり”を出す方向に進んでるのかもしれませんね〜。


ちなみに、次回版は当初“急”という漢字タイトルでしたが

予告では“Q”サブでQuickeningと書かれていました。

辞書でひくと『速くする、急がせる』の他に

『再生させる、生き返らせる』という意味もあるんですねぇ。

これ、旧劇場版で人類ほぼ全員死ぬエンディングだっただけに

意味深です。


posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 23:02| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

ピースピットVOL.9 『悪辣 The Dirty Play』公演終了

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ちょっと大きなハナシになりますが、

人がこの国で、この世で、

なんとか生きてこうと思うと、

もちろん選択肢は幾つもあるけど、

どこに行こうが、自分の居場所を作らなきゃいけない。

し、誰かと戦わなくてはならない。


…そんな息苦しさを感じたりします。

JR大阪駅前の、“秒数”が出る信号でさえも。

たった2方向の行き来の横断歩道なのに、

こっちがこう行くよ!という意思表示をしてようが

おかまいなしで向かってくる人は僕に当たる。

“オレはこう行くんだ!どけ!”

その強さは僕にはないものです。

年金暮らしのおばあちゃんに、何十万もする羽毛布団を

僕は売ることができない。



毎年3万人以上の自殺者を出す僕らの国は、

日割りで80人以上が自殺するこの国は、

生きて行くのがむずかしいのかもしれません。


絶対的に崩せない確率的法則が世界にはあって、

2割の優者と、8割の劣者によって構成される

この世の中は

悪辣な世界なのかもしれません。

世の中…という言い方は正しくないのかな。


人が2人以上いれば“人間”という言葉が成立します。

人間である以上、すべての人が“勝てる人”ではないよね。


フィクションの世界である“悪辣世”の理不尽は、

十分にノンフィクションでした。

何も出来ない、英雄にはなれない

弱き8割の“人間”を演れたことを

本当に嬉しく思います。

弱き人間にも、出来る事が一つくらいあるかもしれません。

それを信じて生きるしかない気がします。


ピースピットVol.9『悪辣〜the Dirty play』にお越し下さった

みなさま、本当にありがとうございました。

また僕のことをブログに書いてくださった方々に

お礼を申し上げます。

もちろん、僕としてはお芝居が面白いのが大前提で

個人で何かを狙う?ことはないのですが

気になってくださった事、本当に嬉しく思います。


今日、お世話になってる福島のバーにお礼に行ったんですが

忌野清志郎の「アイ・シャル・ビー・リリースト」

という曲がかかってて。

耳についた歌詞を抜粋させていただきます。


日はまた昇るだろう このさびれた国にも
いつの日にか いつの日にか
自由に歌えるさ


『悪辣』にはほのかな希望を感じました。

希望とは絶望を知らずに生きる事。救い。確証のない祈り。


毎日毎日誰かと心の剣を交えなければならないけど


朝を嫌いになりたくないのです、僕は。

抗えない、デカい相手が居て、手を合わせて拝んでも

結局、神様は助けてくれないし

大事な人たちを奪ったりするのです。

そんなことに時間をかけてらんない。


無力な自分を見据えた上で、

当たって砕けること。

息をしている限り、やらなきゃ仕方ないですね。




P.S.1

上記しましたが…公演が終わりました。

そう、ブログに出演情報を上げる事さえ出来て

なかったのが大後悔です。

呼んでくださったピースピットさんや

僕の出演情報を探して下さった方が、幾人かいらっしゃる事を

今更ながらネット上で知り

本当に申し訳なく…。すみません。

ありがとうございました。


P.S.2

千秋楽のカーテンコール数秒後、

舞台下手(しもて)から楽屋に続く通路で

言葉少なく握手してくれた末満健一氏に、ありがとう。

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posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:38| 大阪 ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月19日

ペンを持つ人が、ペンを持たなかった日

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国のトップの前で、

あなたのした事は間違ってる。

と言える人がこの世界に何人いるだろう。



昨日の今日ですでに

テレビもネットニュースも、触りたくなさそうな出来事。

もし動画がどっかに上がっても

すぐ消されるのは確定。


ムラカミハルキ氏の、

イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」の授賞式でのコトバ。

ひとの心を打つ事を感動というが、彼はピストルで心を撃った。



昨日だって、全てのコトバを流したメディアは

夕方に1社だけだったと記憶してる。

(授賞式に行った事と話した内容要約だけは探せば出るけど。

あとは…。ずいぶん情報が曖昧になってきてます、すでに。)



“今”のエルサレムに行った、ムラカミハルキ。



日本人から

“子供やお年寄りを含む千人の非武装国民が軍の犠牲になってる国の
 
 賞は拒否すべき。その国のやり方を肯定してると思われかねない。

 一人だって、国の印象にもなる。”

そんなこと言われつつ、

賞を受けに行った理由、


…受賞者には話す機会があるから。

(“受賞して一言!”ってやつ。各社表現が違ってて講演?とか
 演説?とか。あくまで個人の見解であることを強調してる)
 

それはつまり、彼の言葉で言う



『私は沈黙するのではなく話すことを選んだ』





イスラエルのトップが見守る中、

イスラエル人も日本人も

誰も止める事の出来ない状況を知った上で、

ペンを持ってない彼が、自分の思いを語った。


詳しくは書かないけど…。

イスラエル軍の過剰とも思えるガザ攻撃を

1個人を1つの卵に例えて非難した。




(共同)の要約の1つを抜粋。ほぼ彼の言葉通り。


“わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、
それにぶつかって壊れる卵のことだ。
どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。
壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。”


エルサレムで賞を受けといて、イスラエル批判か?

と言ったイスラエル人男性がいた…と報道されてるが、




僕は観た。



会場にいた何人かのイスラエル人は

立ち上がり、彼に拍手をおくった。



ぱらぱらと立ち上がってく人が増える途中で

映像は終わったが




僕には

壁にぶつかってくたくさんの卵が見えた。







posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 00:50| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

放置民

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mixiみたいに放置せずに、

なんとか続けようとしてたブログを放置しすぎました。

ちょっとキツい事が昨年多かったので…言い訳ですが。

これはイカンと思ったワケです。


どうでもいいことを書こう。



…最近やたらとリンゴばかり食べてます。


…ホントどうでもいいな。


ペティナイフで皮剥いて食べるのはニガテで…。

剥き終わる頃には食べる気が失せてるから。

すぐ黄色くなってしまうしね。

かわいくないよね。なんかリンゴが

“すいません、ボクもぅ黄色いんですよぉ”

ヘラヘラ笑ってるかんじ。


まして。

皮が途切れないようにゆっくり…なんて

チャレンジとか願掛けとか。しません。

その労力は世界のために使おう。



かじる。かじつ。りんご。

昭和の、不自然にカッコつけたドラマじゃあるまいし、とか思うけど

それが一番おいしくて

疲れたときには余計おいしくて

人目も気にせず喰ってます。



最近しょっちゅう東京へ行ってますが、

大都会ではどうやらビタミン?を消耗するらしい。

僕がよく泊まる、客の9割が異国人のバックパッカーホテルでも

家の応接間みたいなロビーでかぶりつく姿を見かけます。

彼らもつまりは一緒なんでしょね。せぼーん。



しゃくっ、しゃくっ、と骨伝導で身体に響く

歯がはじかれる触感

人を無視するために耳にハメるipodの

好きな音楽よりも、肉です肉音。

皮の酸っぱさにのめり込みつつ。

太陽光を黄色で絵に描いたら、それってこんな酸味だろう。

サンふじ。って名前は魂感じます。

ナイフで剥いたときみたいに落ちてく無駄汁もないしね

乾いてないのさ。

多少の劇薬がかかってたって

受け入れる。それが今の自然かとも思う。


濃い赤の皮と、一緒にはじける白い果肉。


歯でぶち破る瞬間は爆発に近いんだ。きっと。

一気に口に入ってくるリンゴの全部に、噴き出す汁の甘さに

スカっとしたり、シアワセ感じたりしてます。




泊まるホテルの最寄駅

改札出てすぐ、小さなスーパー。

リンゴ1個もってレジに並んでたら

前のレジに同じくリンゴ1個持った女の子が居た。



そのリンゴから視線を上げて。目があった。


互いの手元を見て


“あ”という顔をした。それだけ。






posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 06:34| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

嘘をつけ

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先週東京に居たとき、

一人ホテルの部屋に帰ってから、メールが入った。

嫌な胸騒ぎのするメールだった。

やっぱり。2通目のメールには見たくない文字が打たれてた。



友達が死んだ。



知らせてくれた友人に電話をかけたが、

確かなことは、連絡をくれた友人も知らなかった




彼女とは何年か前に付き合った事があった。

家の事をあまり話したがらず、弟が居ることくらいしか

知らなかった。

マイペースすぎる二人は長続きしなかったが

もめる事も、疲れる事もなく、別れたあとでも

ちょっとした相談事くらいは出来る

良い友達になった。


その後彼女が上京して間もなく、僕も用事で東京に行き、

お互い時間もないけど「お茶だけでもしようよ」となった時、

少し痩せていた彼女が気になり

「大丈夫?」と聞いたと思う。

それがきっかけになったのかどうなのか、

彼女はある相談事を口にした。

それは、僕にとっては困惑するものだった。

もしその時に付き合ってる間柄だったなら

もう少し一緒に解決方法を考えたのだろうか…。


僕の顔色をすぐに読み取った彼女は

「ごめん、今のナシ。」とばつ悪そうに笑って終わった。

「大丈夫だから」



その後しばらくは気になったが、

日々に追われて、ゆっくりと僕は忘れていった。



今年になり、彼女が大阪へ戻って来ている事を知った。

2度ほど連絡があり、元気そうなことに安心した。




6月

「雑貨を見に行くの付き合ってよ、新しく住むトコ決まったから」

と突然電話が入った。

ブランクは関係なしに、こんなノリだ。いつも。

声が明るかった。


あいかわらずの気まぐれな彼女は

その、なんのことはない気楽な約束の日

ドタキャンしてきた。

「大阪に居るわけだし、またいつでも言ってよ」

ドタキャンされても別に腹立たしく思う事もなく

今、気になってる男から電話でもあったか…あいかわらず

しょーがねー奴だ…と思いながらメールを返した。



それが最後のやりとりだと記憶してる。





なぜなんだ。


本当に自殺なのか?

その高い所ってどこなんだよ

情報、怪しいじゃん。なんかヘンだ。



僕はどうしようもなかったのだろうか

友だちとして。



たぶん嘘だろう。


たのむ、生きてろ



posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:33| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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