2010年09月28日

空想

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 空を見る時間が長い…

 方だと思う。僕は。

 東京でも大阪でも、よく川沿いを走っているが

 景色というよりも、雲や夕陽や月を

 見ながら走る。



 住んでる団地には屋上があり

 深夜走った後、少しのお酒を持っていって飲んで

 そのまま寝てしまったりもする。



 ニュースになるような流星群なんてきてなくても、

 それなりに晴れてれば

 流れ星の1つ2つ見れたりするし。



 走るときも、屋上にいるときも最近は音楽をきかない。

 風の歌を聴け…というかっこいいもんではないけど

 風が耳をかする感触や、虫の声はきもちいい。




 考え事をするけど



 空を見てると、答えを見つける前に

 頭の中が空っぽになってくる…。と、

 “からっぽ” は変換すると“空”という字じゃないの。

 うまいことなってるねと。




 だんだん自分がすごくやさしい人間のように思えてきたり。

 笑えるけど。


 実際、昼間はギスギスもするし、イライラもするし

 ヤなものはヤだし、しんどいものはしんどいし。

 生きるのってめちゃくちゃ大変じゃないのと思っている。


 それでも、



 なんでか空を見てると

 日々の小さなアレコレが本当に小さくなってきたり。

 自分がかっこつけてたんじゃないの?とかの反省とか。

 そう、

 “言った手前曲げられない!”というウ○コみたいな

 プライドはどうでもよくなり、

 笑って前言撤回すりゃいいんだよな。とか。



 そしたら、自分が大事にしたいものや気持ちとか、

 そういうものは強くなってくる。

 メラメラ燃えるんじゃなくて、しっかりするというか。

 冷静なかんじで。




 亡くなった家族や、友人を思い出したりもする。





 ま逆かもしんないけど…





 誕生日おめでとうという言葉も。




 誰が言いはじめたか知らないけど

 だれかが生きてることが嬉しいと、堂々と祝う言葉は

 これしかないんだよな。

 自分だけでもいっぱいいっぱいな世界でも

 そのことばを思う瞬間は、その誰かの顔も声も

 浮かぶってのは、すごい言葉じゃないか。



 それどころか、



 たとえば一緒に食べたたこ焼きがうまいとか。

 くだらない話でアホみたいに笑ったとか。

 すすめられた地ビールにはまったとか(笑。

 もはや、
 
 誕生日にしかこの言葉をいわないのがもったいない。

 んなことないか。


 …。


 ちょっと考え方がおかしくなってきたか。







 ただ空や雲を見てるだけなんだけどね


 もしかして。走ってる間に

 
 脳内の酸素が減りすぎてるのかねぇ。








posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 21:10| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月24日

アーティスト

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 僕は昔からアーティストが苦手だ。

 …正しくは

 アーティストっぽさ?が好きなお洒落な人々?

 が,ニガテというべきか。


 明くる日に大阪で仕事があったので、

 打ち合わせを早々にすませて大急ぎで新宿へ。

 昼間に大阪まで走るバスに乗る。


 その日のうちに大阪に帰って眠りたいから。


 妙に声高に、英語をまじえて話す3人組がいた。


 男2人に女一人。

 男一人はたぶんハーフで、もう一人は日本人の割りにかなりの長身。

 女は男二人に比べ明らかに10歳以上年上だとみられるが

 日本人は着そうもない、

 相当なミニのワンピースを着て、フレームに装飾のある

 デカいサングラス。


 今までの人物観察経験上?

 服装や髪型などの風貌から

 男二人がミュージシャン、ジャズか民俗音楽系だと推察。

 まったくのカンだけど、ハーフ男のパートはたぶんパーカッション

 少人数編成でよくあるパターン。路上などでやる場合カフォン。

 日本人の男はなんでもいい。メロディー楽器やるしかない。

 たぶんシタールなんかも弾いたりするだろう。

 ヴォーカルの居ないインストか、ゲストヴォーカルを入れて

 数曲みたいなパターン…僕はどこまで妄想するのだろうか。



 つまりは…暇なんだ。バスに乗ってる時間は。



 彼等はまるで、彼等専用のライブツアーバス、

 LAからNYへ横断するイメージ。であるかのように

 大声で喋りまくっていた。


 バスのアナウンス

 “座席のリクライニングは後ろのお客様にご配慮のうえ…”

 なんてのは関係なく当然フルリクライニングで、足を投げ出してる。



 僕と彼等の席はかなり離れていて、しかも

 途中山道も多い中央道は、エンジン音もそこそこ

 大きいし、会話には英語も混ざるので、

 断片的にしか聞こえないけど

 それでも、いやでも会話が耳に入ってくる。


 日本語で話してるのに、“らりるれろ”

 が会話に入るときは

 どうも英語っぽく発音している。

 日本語でもLとRの使い分けがあるのだろう。



“ミタカの家はほとんど住んでないじゃんねぇ、1階がStudioでさぁ…”

“ちゃんと、Keep in touchしてほしよね”

“Jamieはハードレズじゃん!”

“Golf Girlsのノリ、アタシはズレてんだよね”

“あそこにはNutty ボーイズしかいないね”

“中身もソトミもBeautifulだよ”

“Partyだかmeetingだかわかんなくなっちゃってさ”

“ホラ、Kazuくんとこのレーベルだよ〜”

“xxx(←妙にカッコよさげなバンド名)のコだよね、あいつLive来るよ”


 ちなみに彼等の笑い声は、はははではなく、AHAHAHA…である。



 興味本位で聞いてただけだけど

 こういったひとたちの会話には必ず出てくる要素


 ●なぜか極端なセレブの知り合いの家でパーティに行ったこと。

 ●同性愛者の友人の噂話。

 ●昔から自分が誰かに“変わってる”と言われてきたこと。

 ●その筋ではちょっと有名な会社とラインがあること


 など全てを網羅していたので

 まるで某シチュエーションコント番組の

 “服飾系専門学校生のカフェでの会話”

 に思いっきりかぶってくる。



 通話はご法度、の車内でも大きな声で電話。

 どうやら業界の人に電話したらしい。


 “ちょうど今Newアゥバムのレコーディング中なんですよぅ”


 …一応、媚びる時ぁ媚びる!ことを知ってるらしい。
 
 ちなみにアルバムのルはLだと思うが。



 “僕タチ、日本でもやっていきたいと思ってるんでぇ〜”


 …海外で売れてる人が、なぜ新幹線か飛行機に乗らないのだろう。




 長距離バスは数回途中休憩をとるが、

 彼等が毎回遅れて帰ってきたことはいうまでもない。


 乗客の誰もがクレームの一つも言わなかったのは

 彼等の会話がコントっぽくておもしろかったことと


 どこか…芸術家ムードをがんばってる感?に、哀愁めいたものを

 感じたからかもしれない。





 写真は浜松近くのサービスエリアで、僕が

 ぼう〜っと階段に座ってたら


 横に来てすわった若松河田くん。

 (都営大江戸線に最近よく乗るので、たまたま命名)



 彼はかなりリラックスしていた。


 だがリラックスしすぎて股間がまる見えだ。




 “俺は特別な人間じゃないなぁ”




 猫の若松河田くんにそんなことは話さないけど

 彼は僕が持ってたアイスクリームを欲しがりもせず

 ただすわっていた。




posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 21:39| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

小さな友だち <その2>

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 先週末もまた、そのアクションチーム一家と一緒の現場。
 
 田舎で、野外のお祭り会場というのもあって

 バッタに、蝶に、色んな虫がそこらじゅうに居て大騒ぎ。
 
 
 その子は子供とは言え女子なので

  
 「つかまえてや!」

 
 と僕に命令するくせに、渡そうとするとギャーギャー言って

 
 「こわい!置いてや!」と。

 
 
 二人の中での大ヒットが“セミのぬけがら”
 
 
 何せカタチがかっこいいしかわいい。

 動かないから子供にもやさしい?。


 その子は僕にヌケガラを獲らせ、木の枝を拾ってきて

 その棒の上に一匹?くっつけて嬉しがった。


 が、そばにある木には他にもたくさんのヌケガラがある。

 一匹でひとしきり遊び、飽きてくると

 当然欲しがる。

 
 「ぼくはー。ともだちが、いないんだよー」


 とか、ぶつぶつ一人芝居的?せりふを言い出した。


 「あそこにおるけどー、僕はぬけがらだから飛べないんだよー」



  …大人の僕が聞くと、なんと切ないシーンじゃないか。

  別の意味を想像してしまった。


 僕が何で爆笑したのか、彼女にはわからないと思うけど

 その後はひたすら、何を言っても最後は“ぬけがらだから”

 で終わる言い合いで、二人で遊んだ。


 女子「いとしい、アノひとのところにぃ、飛びたいわ。でも私飛べないの」

 僕「なぜって?」

 二人「ぬけがらだから」  きゃっきゃきゃっきゃっ…


 女子「おなかがすいて…なんか、死にそうだよ」

 僕「でも大丈夫、だって僕は」

 二人「ぬけがらだから」  きゃっきゃきゃっきゃっ…


 女子「一人じゃ、さびしいよー」

 僕「だって僕は」

 二人「ぬけがらだから」 きゃっきゃきゃっきゃっ…


 
 実は…結構ツラいジョークかもしれない。


 6歳の女の子と、こんな冗談を言って遊んでたことを


 お父さんとお母さんは知らない






posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 00:00| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

小さな友だち <その1>

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 夏場にいくつかイベントがあって、

 そこでキャストのご夫婦が

 お子さんを連れてきます。

 時々その子もキャストとして出演したりもするのだが、

 たいていは誰かと遊んでいる。遊んでもらってるというか。



 1年くらい前に初めて会ったときは

 人見知りしてたのかな、なかなか僕と話してくれなかったのだが、

 …まぁ、ヒゲもあるし髪もボサっと長めだし

 怪しく見えただろな。

 2,3度目ともなるとさすがに慣れてきて

 話すようになった。…どころか


 最初の垣根さえ越えると、

 僕は基本、子供にナメられるようだ。


 準備などで忙しいときも近くにいて

 がっつり話しかけてくるし

 少し相手をしたら、周りの状況関係なく大声で笑うし、

 要求がエスカレートする。

 小さな子供って、基本すべてが“〜してほしい”みたいだ。 

 まぁ、そういう子持ち?みたいな1日があっても

 それはそれで僕としては楽しかったりもする。

 しかし親ってのは大変だよね。



 たばこを吸おうと、ホール裏口の灰皿のある場所に行く。

 当然のようにその子もついて来て、

 僕は煙の行方を気にしながら話す。


 と、前々から気になってたことだけど、

 その子って

 僕と話をするときに

 話しながら急に気が散る…というか


 色んなトコを急に見たり、振り返ったりで

 落ち着きがない。


 そのうち、話はしてるけど

 全然違う方向に顔を向けだした。


 どうなんだろ…これは他人とはいえ大人として

 傷つけないように注意してあげたほうがいいのかな…。

 などとおせっかいな事を思って、それでも冗談っぽく


 「オイオイ、そこに誰か居るんかいな、しょっちゅう見てるけど(笑」

 と軽いツッコミを入れてみた。



 「うん。」



 「へぇ〜。  …ん?!!…ホントに?」



 「うん。足だけあるで」



 …もちろん、そこには誰も居ない。というか僕には居ないとしか。

 だって壁なんだもん。  

 
 まさかっ!

 …いやそういうことか。

 
 まっさかなー、と。



 コレ、話がややこしくなった。

 彼女はそれが“何か”わかってるのだろうか。


 また、それを僕はちゃんと教えるのか、いや伝える?事が…

 出来るわけもないよな。だって僕は見たことないし。

 言葉がでなかった一瞬の沈黙を彼女はさとったのか


 「人もおるで、いっぱいおるで」


 「…そっかぁ。だからあっちこっち見てたのか」



 まぁそのテのものが居るとしたら納得するしかない。

 ここは人が集まるホールで、そのテも集まりやすいはず。

 だけど。


 「知ってる人もなっ、霊感あってな、前行ったとこでな、

  血とか出てるの、おるなぁってな言っててん」


 …なんだ。“霊感”という言葉を知ってるじゃないか。

 ならいいか。イヤ、いいのかな。


 「お母さんは知ってるの?」

 「うん。でもなー、気持ち悪い!て言われたからなー、

  人に言うたらあかんて言われたからな〜、

  お母さんの前では言われへんねん」


 …お母さんの気持ちも解るな。

 たぶん、娘の報告に受け応えしてたら

 この子はもっと敏感になったり、

 余計に見るようになるかも…という心配もあるだろう。

 大人になるにつれ、良くも悪くも鈍感にはなるだろうし、

 今細かく追求したら、娘を変に怖がらせる結果になるかも…と。

 もう少しの間だけ、話すのを先送りにしたいんじゃないかな…なんて。



 でも。この子は僕がたまたまふった“きっかけ”に対して

 いつもは封印している秘密とストレスを、僕にこぼしてくれたのだ。

 何か言わなくちゃ


 「俺は…見えないからどうこう言えないけどさ。

  “見える”のは悪いことじゃないと思うから…な。」


 気のきかない、何も解決しない、フォローにもなってない…

 そんな言葉しか出なかった。精一杯でそれしか出なかった。



 その話はそれで終わったけど、秘密を共有したせいか

 僕とその子は、

 一人のおじさんと子供の関係よりは

 “友だち”になった気がした。













posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 01:19| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月04日

山谷ブルースという歌があったらしい

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 山谷地区。

 僕がよく東京で泊まるホテルが在るエリアの“通称”。

 今は地名としては存在しない名前だから通称。

 少し年配の世代なら、駅名を言うよりわかりやすいみたい。


 「すごいトコに泊まってるんだね、ドヤ街だろ」

 日雇い労働者とホームレスのイメージが強い。


 初めて来たのは何年前だろ。

 男の僕でも少し怖かった。

 その当時、南千住駅の

 山谷側に降り立つと…街が全体的に‘こげ茶色’だった。


 だいたい駅自体が、江戸時代は処刑場だった場所。

 その近くにも、吉原で死んだ遊女が投げ込まれた寺もある。

 この場所がもつ雰囲気は、土地の過去を納得させる。


 駅のほど近くに

 ‘明日のジョー’でおなじみの‘泪橋(なみだばし)’がある。


 処刑場に行く罪人にとっては、橋を渡ることがこの世の別れ、

 罪人と家族がともに涙を流した橋。

 下に流れてたのは“思川(おもいがわ)”という名の川だった。


 今は橋じゃなくて交差点の名前でしかない。

 ホテルを出て、その交差点を通って駅に向かうとき、

 ちょっとだけ

 「くそっ、負けるか!」とか思ったりする。

 何に?というと…まぁそんなヘヴィーな状況もないんだけど。



 朝から晩まで、安そうな日本酒の臭いがする。



 夜は街頭も暗く、

 歩道ですれ違う人の、暗い威圧感がこわくて

 僕は車道を歩くことが多い。



 南千住駅の反対側はキレイな建物もたったし、

 サラリーマンや若者夫婦も少しは、住むようになり…。

 多少影響を受けて

 山谷も変わっていってる。


 一番この街のイメージを変えてくれたのは、外国人観光客だった。

 日本人より日本の歴史や文化を知ってて、

 ホテルに最低限の機能しか求めない、旅行上級者たち。


 恥ずかしいけど、僕はフランス人に

 日本史を説明してもらったことがある。ニホンゴで。


 あとは…アニメ好きの秋葉原好きオタク外国人。

 こげ茶色の街は、少し明るくなった。


 僕が泊まってるホテルはこのエリアでは上ランク?なので

 いたって清潔で安全。客はほとんど外国人。


 こげ茶色の街に住み続けてるのに、

 どこか品が漂うオーナーは、

 たまに会うと山谷のことを色々話してくれる。


 春は隅田川で花見をし、

 浅草に演芸や芝居を観に行き

 吉原に遊びに行く

 江戸時代の人たちは、刑場のあるこの近辺を、

 楽しそうにくるくる回っていたんだ。



 久々に山谷に戻ってきた。ら、

 夜中に物乞いにあった。

 「タ…タバコを1本くれ〜ッ」

 「ごめん、吸わない(本当は吸うけど、一回あげると大変)」

 「…」

 「…え?」

 「コーヒー、くれ〜ッ」

 タバコのあとに、まさか‘コーヒー’とくると思ってなかったので

 ちょっとうろたえた。

 無茶なアドリブを言われて、とっさに返せなかったようなもんだ。

 ふと僕のバッグを見ると、

 ボトルコーヒーのキャップが飛び出してた。

 そういうことかと。それじゃあ…って、

 いやいやいや…、

 あげてもいいけど

 間接キス(なつかしい)に…イヤ、

 あげたらもちろん、返しては貰わないけど

 そのおじさんにとっては間接キスで…

 僕には影響ない…ないな、うん。イヤ、

 でも僕の唾液はおじさんに行くワケだ…とか

 なんだか気持ち悪くなってきて

 「コーヒーないよ!」

 とまるで、アジア系外国人の店員さんみたいな‘返答’になった。

 足早にその場を逃げる僕の背中に


 「コーヒーあるよぉぉぉっ…」


 という、おじさんの大きな独り言がぶっささった。




あでも、僕が泊まってるホテルのスタッフの皆さんは

芸術家の卵や、ミュージシャンや、役者や…

そんな奴等を応援する、安い宿のある街として

この街を変えていきたいって。

いい街です。ほんとに。





追伸:

落とした携帯電話を諦めて、
同じ番号、同じメアドで復活させました。
posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 16:39| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月10日

緊急事態

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最近、ほんとに色々あるんですが、

どうもダメですね。やってしまいました。。




携帯電話を落としました。


落としたのは7月6日。

ドコモさんに調べてもらいましたが、

もう電波をとらえられない…と。

今のところ、僕の電話にかけていただくと

別の電話番号をアナウンスされるようにしていて

電話はできるのですが…、

いかんせんアドレス、電話番号がない。

なかなか機種変更してなかったおかげで

前の携帯を引っ張り出しても

その当時に知り合ってない方も多く…。


今で5日目。警察の人は言ってました。

落としたその日か次の日に拾ってくださった人が

届け出ない場合は、

まず出てこないだろう…と。


取り急ぎ、もし、6日以降にご連絡くださった方

がいらっしゃったり、今公演中のお芝居のお問い合わせなど

ありましたら、

念のためuno_ix@hotmail.comまで再度

お送りくださいますようお願い申し上げます。

ほんとにすみません。



もし拾った方が、たとえば持ち主データを見て

ひまつぶしにこのブログにたどりついてたりしたら…


お願いです。僕のアレコレよりも

友人、知人、お世話になってる方々へのご迷惑が心配なのです。

少ないながらにお礼もご用意いたしますので

どうかお近くの交番に届けてください

お願いします。




posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 18:31| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月03日

ロードムービー

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「すみません、ブレーキの(エラー)表示で詳しく

点検してみないと故障かどうかわからない状況でして…。

まだ時間がかかりそうですので、しばらくお待ち願いますか…」


とある高速のサービスエリアでのこと。

昼に走る大阪行きの高速バス。

普段使うバスよりはちょっと高いけど、

独立3列のふかふかシートで、UVガラス窓、内装も

そこそこ良い。金額に見合う快適さ。


サービスエリアでの休憩後、乗客がバスに戻って

出発時間を10分ほど過ぎたころだった。


カンカン照りの日、

エンジンを止めたバスの中はなんだか息苦しいので

乗客はまた売店やクラブハウス?の方に散ってゆく。


やることもないけど、知らない山の景色は良いもんで。

夜に予定があるけど、

どうしようもないと思ってしまえばイライラもなくて。

ただ景色をみてるようなみてないようなでタバコを吸う。


30分後。



「すみません、どうやらブレーキ関係の故障で…。

すぐに修理できないようですので、代わりのバスに…」


代替バス登場。


…。


…。


…。


ボロい。

まず、長距離を走るバスにはありえない、

運転席の横に料金箱がある。

これって、街用じゃないの。

シートは…もちろん独立3列なわけもなく

なんというか…。

田舎の遊園地の、ユルい乗り物のシート。

薄い座椅子にがんばって足≠ツけてみました!みたいな。

よく言えば、発展途上国の乗り合いバス。

そう、外国っぽいと言うしかない。


ちょっといいバス≠フ旅は終わった。


バス会社に文句のひとつも言いたいトコだけど

あまりに低姿勢で、田舎なまりのある乗務員さんが

「ほんとに…すンみません」と

お〜いお茶≠一本ずつ、汗だくで配る姿を見たら

…ま、いっか。

となる。



なにかとついてない最近だけど、

僕の運命とやらを操作する神さまは

こんな小細工までするんだね〜。

そこまでして僕の生活を妨害したいのかねぇ。

笑えてきた。

神様もちっちゃいね。



ロードムービーはあんまり好きじゃない。

というか、良さがあんまりわからない。


とりたてて派手な事件がおこることもなく、

小粒な出来事がぽつぽつあり、

人同士の出会いやつながりを描き、

登場人物の等身大の葛藤なんかを交えて、

そんなこんなでエンディングを迎えたときには

人生≠チてこんなかんじだよね、

旅をつづけてるようなもんだよね、

と観てる者に、ひとまかせな深み≠用意させる。

あげくその曖昧さで賞なんかをとる。



ぼろバス…の

窓ガラスはでかくて。カーテンなんて薄くて。

よく揺れるし、はねるし、

まぶしいし、暑いし。



そんなアクシデントがあった後も、

乗客同士話すことはなかった。

誰かがだれかと話したい°気だけは感じた。



エンジン音と車体がきしむ音になれると

自分以外の人の気配だけがある空間。

座席指定などなくなった、適当な場所。


大阪へ着くのは大幅に遅れると言っていた。

乗客のほとんどは、その日の夜をあきらめた。

何かに思いをはせてるような、

ぽかんと真っ白になったような。



考え事、したくなかった。

移動してるだけで。これは旅じゃない。

数キロ走れば景色も天気も変わる。

目に映ってるだけで、観てるのか観てないのか。

不快じゃないけど、楽しくもない。

けど。安らかな気分になってた。

日差しでとけそうになった。

少し眠った。



ロードムービー、嫌いなんだよ。












posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 17:15| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月20日

タイトルなし

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朝の通勤ラッシュに巻き込まれる。


大きな駅の構内を歩くだけで

“生きるのって大変”

とか、思ってしまう。大袈裟だけど。


改札から出る人、入ろうと走る人

会社に近い出口に向かう、売店に向かう

乗り換え駅に向かう、物を落としてしゃがむ、

わかりづらいトイレを探してる、メールを打ちながら歩く、

急に立ち止まる…人とか。


そいつらが一気に自分の思う方向に

自分の思う最短距離で行きたがる。

自分だけになるために、

耳の間近に音楽かけながら。


…接触しないワケがない。


曲がりなりにも生きてくと

駅を歩くように色んな物事が向かってくるし

たくさんの人にも会う



良かれと思ってやった事も、

何かを伝えたくてやったことも

相手の痛みをわかろうとする事も

選んだことばでさえも

おそろしく裏目に出てしまう。



もちろん逆もあるんだろう。



何かしてもらうのがうとましく、

何を言ってんのかわかんなくて

自分の何がわかるんだと気持ちが尖って

どんな言葉でもひっかかってしまう。


やっかいなものだ。自分という奴は。



もっとよく考えたら

誰も傷つけたりせずにすむんだろうか

不用意な言葉を吐き出さずにすむのか。

大切な人に

何かしてあげることができるんだろうか。

僕は何かにつけヘタクソなんだ



そんな事を

Bar Smileのまっさんと話した。

まっさんも色んな事を抱えてた。

僕の話をするとまっさんも話してくれた。

店でなく二人で飲んだような

僕しか客が居なかった日。




僕が店を出るとき、まっさんが言った


“明日、お母さんに電話してください”


え?と思った。


“まっさん、今日の話におかんは出てきてないよ”

“はい。電話してください”




電話した。

2ヶ月ぶりに母親に。

とりとめのない話をした。

春雨の酢のものを作ってみたけどまずかった。

あんた寿司酢を使うと適当に食べれるよ、とか

そんな話。10分くらい。



電話切ったとたん、なんでか


涙が出た。







RCの‘わかってもらえるさ’が聴きたい

posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 17:14| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月10日

甲斐くんと高円寺

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何年前だろうか。高円寺に初めて降り立ったのは。

用事もないのに降りる駅としては一番かもしれない。

もちろん最初はミーハー心で、

いろんなトコに行きましたが

どうやら代官山は似合わないし、

下北沢にわざわざ行くのもねぇ。

JR使ってて寄り道ぽく行ける手軽さと、

子供からお年寄りまで受け入れるのどかな商店街の

間口の広さ?で居心地がよいのかもしれない。

トガった古着屋さんとかもあるにはあるけど、

何せ格好をつけてないトコがいい。

お洒落な人種が「高円寺っぽい」と、

少しバカにした言い方をするから、逆にいい。

お洒落すぎる人種は、むしろ田舎くさい気もする。



『アニマル洋子』という店には必ず行く。

何十回も行ってるくせに、僕は知らなかったのだけど

高円寺の高円寺らしさ?を創った老舗らしい。


基本は古本屋。で、

ファッション関係の専門学校や大学が近隣にあるとかで

一番充実しているらしい。

…らしい、というのは、

僕が気をつけて見てなかったジャンルだから。

戯曲とか映像や演劇関連の本も結構置いてるし、

フェチズムとはっ、エロとはっ、排泄とはっ…

みたいなのもあるし、

UFOや、ストーンズや、宗教、オカルト…

要するにそういう雑多なサブカル?系のものが多い。

で、店の半分は基準がよくわからない古着(失礼)や、

セーラー服とかの制服が並んでたり。


何度目かに行ったとき、

『よくお見かけしますが、(家は)近いんですか?』

ぼさぼさ頭のお兄ちゃんが話しかけてくれた。

それが甲斐くんだった。

人は見た目で判断してはいけない。

ぱっと見だと、古本屋の隅で本に埋もれて

店番してる甲斐くんを「サブカル好きのマニアック店員」と

思い、お金を払うときにどきどきする客も居たと思う。

が、甲斐くんは立ち上がった瞬間、

極端に…それ以外の言葉が浮かばないが極端に

腰が低くて愛想が良いのである。

あまりに腰が低い人当たりなので、

100円、200円の買い物してごめん!という気になる。


いつも笑顔だ。



去年のこと。閉店間際で客が僕しか居ないときに

地震があった。

甲斐くんは、レジのある奥から店の外に出ていって、

僕に向かって微笑みながら手招きをした。

暇だし、一緒にタバコでも吸いませんか…

と誘ってくれてるのかなと思い、外に出たら

『いやぁ、この建物古いから、地震ヤバいんですよね…』

自分が出る前に言ってほしいものだが、

そのときも甲斐くんは笑顔だった。



たまに店が終わった後で『焼き鳥大将』で呑んだ。

何杯目かになると甲斐くんは決まって言った。

『いやぁ、ウノさんと飲めてよかった。

僕の目に狂いはなかった』

…いまいちその言葉の意味はわからないけど、

僕も甲斐くんと呑むのは楽しい。

甲斐くんは少し涙もろい、情のあつい男なのである。



そんな甲斐くんはデスメタルのバンドをやっていたが、

音楽的意見の違いで解散し、今は一人だ。

『曲聴かせてよ』

といっても微笑むだけでいまだに聴かせてくれない。



最近甲斐くんからメールが来た。

お店をやめたらしい。



甲斐くんが居ないアニマル洋子は少しさびしい。








posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 19:47| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

明日とか未来とか

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2010年になったなぁと思ってたら。

もうすでに3月か。



今年の初めに、

京都にある晴明神社と土御門家跡地(現在はお寺)に行った。

陰陽師の役をやるって事で…というのが当初の訪問目的でしたが

難しい陰陽道の本を読んでみてイマイチ頭に入らなかった事でも

ゆかりの地に行くだけで、少しは“空気”をくれるもんで。


空や星を観て、天の理(ことわり)を判断しようとした

人たちが居て、

人と宇宙?の関係もその内の1つでしかなくて…とか…。

空など久しく見上げてない、

日々セカセカした街に暮らす僕には辿り着かない領域の話。

現実離れ?してるように感じるけど、

でも、その人たちが一番“自然”に生きていたかもです。

その道を探求すればするほど、ヒトの立ち位置みたいなものを

思い知ることになったんじゃないかな。


原始人がマンモスを追いかけまわしてた

ギャートルズの時代から

宇宙ステーションが出来てる今になっても

ヒトごときが、この世のすべてを見切れるわけがない。



“津波警報が過大でした”

“桜の開花予想がハズれた”


何かにつけ気象庁は頭を下げて謝ったりするけど

“謝れ”と誰かが言うんだろうね。


なんだかバカっぽく感じてしまうんですよ

そのテのクレーム。

イヤ、経済活動に影響がある情報もあるから

気持ちはわかるけど…。



明日の天気って、どうなるかわかんないモンだよな。本当は。

未来だし。

知ってるはずなんだよな。ヒトでしかないから。


問題は何にでも噛みつきたくなる、今の時代の圧迫感か。



それこそ、明日自分が生きてるかどうかもわからないじゃない。

病死や事故死以外に、自殺って可能性もある。

3月は一年のなかで一番自殺が多いというけど

理由なんて解明しようがないんだ。



誰かの未来予測に希望を持つより、流れる雲や星でもみて

自分と空の距離感を感じたほうがいい気がするんだよな。

小さいもんなぁ。自分って。


そのほうが明日という時間を意識できる気がする。






P.S
とりあえずは、今週末本番の芝居をやるだけです




posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 09:37| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月21日

清志郎

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今年もあと3ヶ月くらいになったけど

毎年、良いニュースと悪いニュースがあるもので。

僕にとって、忌野清志郎が死んだ事は

大きな出来事のひとつだった。



原宿に行った。

個展『忌野清志郎の世界』のために。

正直、なんで原宿なんだ…。苦手だ。

駅のホームは狭いし。若人?で溢れかえってるココは…

街に特別な意味があるのだろう。早く改札出たくて、

はやる気持ちを抑えきれない少年少女達が

だんご状態で階段に詰まる。この虫どもめっ。

いつか押し合ってホームから落ちたりなんかしそう。

ふわふわしたこの駅構内のムードがまず…たまらんっ。


いいトシした僕は

僕なんかが行く場所として、

まさかまさかのラフォーレ原宿。

いそいそと向かわなければならない自分が笑える。


なんか…。身体半分溶けそうな気がします。

若さのキラキラパワーに。


スタイルの良い男女が

目一杯『お洒落』をしてウロウロウロウロする街。

フワフワな場所。

どうも表現が擬音ばかりになってしまう。

たまに関西人であることを自覚する。

少し前『あそこだって、古着屋でおもしろいのがあるよ』

とか誰かに聞いたけどホントかい。


そんなことも思いながら。


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内容はどう言えばいいかわからないけど

僕は2回、泣きそうになった。


RCサクセションは

僕にとって色んな思い出があって。

中学生の頃のことだ。

親に無理矢理?転校させられて移った

華やかな私立の学校で

前の公立中学の規則で丸坊主だったアカ抜けない僕が、

周りとどう付き合ってくか悩んでた時。そのとき

ちょっと助けてくれた音楽だ。

クラス一番の人気者がRCが好きで。

RCを接点に僕は彼等と話をしたりもした。

友達になる“きっかけ”だなんて、

おおげさには言わないけど。

そんな甘酸っぱい記憶も、数曲の歌詞と一緒に

やっぱり戻って来たりするんだよな。



クリハラキヨシは

こどもの頃、マンガ家になりたかった。


一生にわたって描き続けた沢山の絵の隅には

清志郎ではなく“Kiyoshi”のサイン。


RCが好きであり清志郎の、単純にファンだから

レコードやCDを聴いてるだけでもよかったのだ。

絵とか字とか。そういうモノは…


なぜか一方的に

古い友人が死んだような気になってしまうねぇ。

かなしいねぇ。



posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 02:03| 大阪 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月28日

もとはといえば…う〜ん。

jyokoen.JPG


先週知人の関係で、とある芝居を観に行きました。

小劇場系の人はほぼ出てない、イベントっぽいもの。

…大きな屋外スペース。大阪の某観光名所の中の広場。

10代の子供達を含む、総勢50人近い大所帯。


お客さんはレジャーシートをゆったり広げ、

隣近所とも空けて座ってるのもあって、客席の真ん中でも

ステージまでかなりの距離がある。


演者の顔は“お米”みたいです…。

マイク越しの声もほそ〜く小さくて。

いや、クレームではなく状況説明ですよ。


だから…とりあえず…聴く。しかなかった。


僕の近くには…出演者の家族の方だろう、

お弁当なんか持って来て観てるワケです。

喋っても誰もとがめる雰囲気でもないし、

どこか、発表会的なかんじもするので、まぁ。


おばあちゃんらしき人が

『あの子…ドコに居るんやろか、小さぁて分からへん…』

しばらくして女の子の声。出演者の妹?

『アレやっ!右から5番目…たぶんアレや!』

判別つかない数十人の、

“右から5番目”を誰が追えるんだろう。…『たぶん』だし。

『はぁ。アレか…』

おばあちゃんは、さびしげに孫に応えていました。


僕はと言えば…。歴史モノだし話をつかむ為に必死で

しばらく“聴いて”はみたのですが。

…。


そうそう!この芝居の良いところは、

会場でビールを売ってるんですよ。

コレで集中出来るかも!?と思って飲みながら観てたら、

屋外でビールってのはいいですね。

すぐ飲みほして。

で、追加を買いに。


二本目をプシュッとあけたところで

暗闇から二人、僕に近づいて来た。

『すいませーん』

ふつうに反応して振り向いた瞬間、

『Can you speak English?』


『は?』と思うより前に、

…そう、前の日東京から帰って来た僕は

南千住のホテルぐせ?が出て、つい条件反射。

『ジャスタ、リルっ(Just a littleのつもりね』

テキトーなカタカナ的発音英語?が口からぽろっと。

彼等は外国人だった。女性二人。

暗かったし声が低いからわからなかった。


彼女たちは

オゥケーイ!と大はしゃぎしながら

『この場所(会場)から一番近くて、二人で泊まって、

一番安いホテルを教えて欲しい』…と。


知らないと言えば済んだのに

つい『携帯で調べれば?持ってるでしょ?』

と返事をしてしまった。

『カンジ(漢字)がわからない』

…そうだよね…。南アフリカ人だというし…。


で、あっ!…と。

さっきの僕の返事で

“携帯があれば調べる事が出来る”のがバレてしまい

僕に調べて欲しい、と言われてしまった。


…調べましたよ。仕方なく。

まさか僕の携帯から、初対面の外国人の為にネット予約を

するワケにもいかず、とりあえず電話してみて。

思えば…。その時僕は酔ってたのか、彼等にホテルの番号を

伝えりゃ終わったのに、自分でかけてしまい…


ホテルから質問が来る→僕が彼等に聞く→彼等が答える→
ホテルに伝える→


みたいな流れになって。


“一泊でいいのか?”“ベッドは二人一緒になるよ”
“一人3250円になると言ってるが?”“喫煙室で?”


何者なんだ、僕は。

コントじゃないが、彼等に日本語、ホテルにエセ英語?で

話しかけてしまったり、もう忙しくて。

奴らはそりゃ楽だよね、イエスとかOKとか言うだけで

ニコニコしながら僕の前に座ってんだから。


白人の男が一人近づいて来た。女の子が彼を指差す。

“彼が今日ホテルを探してる人、英会話の教師をやっている”


あそう。ん?。…えっ???


じゃあお前たちは何なんだ!

二人で泊まるってのはお前たちじゃないのかっ?

『女性2名』でホテルに話つけたっちうねん!安くさぁ。

え?“彼の住んでるトコには、彼女を(二人のうちの一人)

泊めれないから、友達の私が一緒にホテルを探してるの…”

って知らんわいっ!そんな事情っ。

そもそも今来たお前っ、教師なら多少日本語いけるだろがっ、

お前がホテルと喋れっ!と電話を渡して。


…いやいやいやいや、考えたらホテルは英語でいいやん!と。



はずかしっ。


ホテルのスタッフは僕の苦労をぜ〜ったい笑ってたはずだ。




その時。



どどんっ!! 




和太鼓の音が響く。


ぱちぱちぱちぱち…






芝居が終わりました。









○写真はその会場の裏側アタリ。夕方ごろ。
posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 22:36| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月23日

あるガイジンは“ここはホテルカリフォルニアだ”と言った

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僕が東京で泊まってるホテル。

写真でもわかる通り、ロビーの雰囲気はホテル…

というよりはゲストハウスみたいなノリ。

客の9割が外国人バックパッカー。一泊3200円。


よく“都内でその値段って、安すぎない?”

なんて言われるけど、このエリアでは高い方だったりする。

室内も寝具も清潔だし、そんなに大きくない大浴場はあるし。

トイレは各フロアに。

必要なものは揃ってる。

セリフをぶつぶつ言ったり

ぼうっと考え事したりするためのシンプルな畳の部屋も。

冷蔵庫とテレビとミニテーブル(卓袱台か)、

これ以上は要らないよ。


ロビーにはパソコンが5台あって無料で使いたい放題。

1台、死にかけのiMacは不人気だけど…。

半日くらい時差のある外国からの来訪者にとっても、

急な連絡をチェックしなきゃなんない僕にとっても、

ネットを24時間使えるのは助かる。

夜は色んな髪色の後ろ姿が並んでる。

ケーブルTVで英語のニュース番組が流れてる。


最近はやたらフランス人が多い。

大半は日本のアニメショップやイベントが目当てみたいだが、

観光なら浅草まで歩けない事はないし、秋葉原はもちろん、

マグロ解体ショーの築地も地下鉄一本だから、

最高に彼等のニーズにハマる立地条件なのだろう。


挙げ句このホテルは、フランスでは

ガイドブックにまで載るメジャー度?だそうだ。

どうりで多いはずで。

あ、でもネットを開いた一発目の画面を

勝手にYahoo Franceに設定するのはやめてほしいな。


…なんか…すごいよなぁ。

モネとかルノワールとかの国の人が、日本のマンガの絵に

吸い寄せられてる。


いつだったかロビーのテレビで“のだめカンタービレ”を

やってたが、それに気付いたフランス人の女の子が、

恐ろしく奇麗な音で“NODAME cantabile!”と

言ったときは少し感動すらおぼえた。

なんか…“筆記体”で聴こえた。

cantabileはイタリア語らしいけどね。



もちろんフランス人以外も、米、英、独、豪、韓、中…

色んな人種が集まるホテルなんだけど、

“なまり”ってのもあるんだろう。

何語が飛び交ってるのか、分からない時も多い。



みんなが好きな様に、わがままに過ごしているホテル。



まるで…。家みたいなホテルなんだよな。

やたらロビーにたまって

宿泊客同士で呑んで喋ってる様子がほんと自然に感じる。

…ウルサいときもあるけど。


喋りたくなかったら喋らないでいい。


ヘッドフォンしてPCに向かう奴も居る。

誰も気にしていない。


僕は…まぁ、スタッフ全員とはぐだぐだ喋るし、

煙草を吸ってる時なんかに居合わせた客とは

カタコトの日本語と英単語で話したりも…。


それも気ままなもので…。

互いの名前さえ知らないテキトーなやりとり。



なんのしがらみもなく、

フワッとした現実味のない時間を過ごす。



考えたら、かつて東京は僕とって外国みたいなモンだった。


そっか…。


俺、ガイジンだったなぁ〜…とか。


酔っぱらいながら、


このホテルで思ったりするワケです。



※写真は昼ごろ。奇跡的にロビーに人が居なくなった瞬間
posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:06| 大阪 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日

生ガンダム

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一昨日。時間があったので、

お台場の実物大ガンダムを観に行きました。

エヴァといいガンダムといい、

アニメ話を最近あげていますが、たまたま世代なだけで

詳しいワケでもないんだけど…。


しかし…18mの、いわゆるロボット

(モビルスーツだというツッコミは置いておいて)を

この先の人生で見れるか?という風に考えると

値打ちモノ。

意外に、若い女性や外国人も多く

とにかくすごい人で。お台場の駅周辺には

『ガンダム→』という無造作な

『矢印張り紙』の道案内表示がしてあります。


1stガンダムのリアル世代は30代〜40代中心

だと思うのですが、その世代が思い入れを込めて作った

これは、マニアが観ても恐らくは感嘆する出来。

プラモデルやフィギュアで洗練、進化しつづけた造形美は

隙がありませんね。アニメだと今見るとボテっとしてる

気もしますが、実物の美しさたるや…。

ついつい

『連邦のモビルスーツは化け物かっ』

意味なく心の中で言いつつ。

そんなシーンじゃないけど、そんな迫力。


と、しばらくすると

『そ・し・てっ、とっきはっ、すこ〜〜やかにぃ〜』

という最終話クライマックスの曲とともに目が光り、

首が左右を見渡し、胸のダクト?からはスモークが出て。

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動くときの独特の機会音?もスピーカーから。

オォ〜〜〜〜〜〜〜っ!長い大歓声。

『こいつ、動くぞっ!』というタイトルの

感想ブログが沢山あったけど、

まさにそんなカンジ。


そうそう、観る以外にも、

ガンダムの股間をくぐりつつ触れるのですよ。

あ、触れるのはせいぜい足首部分ですが。

みんなせっかく?なんで股間の写真も

バシャバシャ撮ってました。


大人が創った、でっかい大人のオモチャ。

この不景気のさなかに、遊びゴコロと

夢を見せるオトナも居るんですねぇ。


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posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 22:19| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

寝不足、不機嫌、そばの味

kabuki.jpeg

7:00Am。新宿西口辺りに着いて。

行動パターンはいつも同じ。

まずは、おそばを食べる。

あんまり良く眠れなかったダルい朝には

東京の醤油が効いたおそばがいいカンジ。

某ハンバーガー屋さんの朝メニューも

それはそれでいいんだけど、ときどき…重い。

汁モノがほしい。


お気に入りのスタンドそば屋(椅子があるけど看板にはそうある)

さんがあってそこへ。スタンド…なのにじゅうぶん美味しい。

思い出横丁(西口から、新宿大ガードに向かう道沿い)

にある『一茶』というそば屋さん。

最近はまずココに来る。

店内でマメに揚げる“かきあげそば”がウリ。


余談だけど、僕がたまに呑む某有名映画監督さんは、

『大阪人のキライなとこは“東京の真っ黒な汁のそばなんて食えねぇ!”

って、みんな言うだろ?あれキライなんだよ』

と酔っぱらって言ってました。

…たぶん。東京の印象を聞かれた大阪人が定番ネタ?のように

サービス精神も込みで言うんでしょうが、みなさん嫌われないように

しましょう。結構傷つくみたいですよ。


今時は関西が必ずしも薄味とは限りません。

僕は東京に行くとそばで始まり、何日かして大阪に戻った時は

うどんを食べてシメる?んですが、大阪のうどんも

最近は相当味が濃くなった気がする。

食べたあと、かなり水飲んだりするもん。

ファーストフード世代の客に合わせると、

薄い味なんて無理なんだきっと。



そばを食べた後、

とにかく予定まで時間があまる。これも毎度の事。

で、向かうのは結局歌舞伎町のネットカフェ。


台本に目を通すか、軽く眠るか、携帯を充電するか。


新宿はネットカフェだらけだけど、歌舞伎町だと

大阪に何か忘れて来た時、JR東口までに何でも買い物ができるので。

ドラッグストア、ドンキホーテ、百均で大抵のものは大丈夫。



朝の歌舞伎町はいつも決まった光景。

入り口付近はすでにビジネスメンが忙しく往来してるけど

一歩入ると、仕事上がりのミニスカート&生アシのお姉さんと

彼氏?ホスト?のお兄さんが酔っぱらって歩いてたり、

ちょっと怖メの客引きのお兄さん方がたむろしてたり。

朝ですよ…。さすが24時間歓楽街。


お水の皆様と、カラスと、ゴミの回集車。

朝の歌舞伎町は、この3つの画でシーンを作れる。




もうすぐ新宿駅の大勢のホームレスが起きて散開してく時間だ。

ふまれたビニール傘の骨。

路上喫煙コーナーで、まずそうに一本吸ってくOL。




日本で一番経済がマシなはずの東京の朝は…

この国の陰部を太陽の光で隠してはじまる。



P.S
実は31日の日記です


posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:46| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月26日

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破

火曜日にとうとう観て来ました。末満さんと立花さんと3人で。

“悪辣”が終わったら観ましょう!と言ってたのですよ。

僕はマンガやアニメにうとく、ワンピースさえ読んでないのですが、

なぜかエヴァだけは好きなのです。


いやいやいやいや、多少のウワサは聞いていましたが

テレビ版の印象をかなり“破”ってました。

映画が終わって客席灯りがついた時にほぼ満員の客席はザワザワ。

テレビ版を知ってるお客さんにしてみれば驚きの展開。

コレだけで呑みに行ける、いい酒のサカナになりましたよきっと。


“自分の居場所”や“他人に心を開く難しさ”から来る“個”

みたいなものに執拗にこだわってたテレビ版とうってかわって

“人と関わる事で生まれる暖かみ”や、まぁ漠然と“愛”とでもいうか、

いいハナシっぽくなっていってます。

悩んでつぶやきまくってた、主人公のモノローグが減ったなぁ〜と。

個人的にはやたら暗かったテレビ版や、救いがない?くらい痛い

旧劇場版は好きでしたが、これはこれで。


テレビのニュースとかって、凄惨な殺人事件はたいてい

犯人の幼少時の経験や不幸をほじくり出して、

社会の中での孤独が原因だなんて推測しますが、

TV版のエヴァは、そんな事を納得しそうになる圧迫感が詰まってた。

14年くらい前のそれは、今の殺伐とした時代に合いすぎてる気も。


今回の新劇場版は、だからこそ

“交流”や“ぬくもり”を出す方向に進んでるのかもしれませんね〜。


ちなみに、次回版は当初“急”という漢字タイトルでしたが

予告では“Q”サブでQuickeningと書かれていました。

辞書でひくと『速くする、急がせる』の他に

『再生させる、生き返らせる』という意味もあるんですねぇ。

これ、旧劇場版で人類ほぼ全員死ぬエンディングだっただけに

意味深です。


posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 23:02| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月22日

ピースピットVOL.9 『悪辣 The Dirty Play』公演終了

Call1.jpeg


ちょっと大きなハナシになりますが、

人がこの国で、この世で、

なんとか生きてこうと思うと、

もちろん選択肢は幾つもあるけど、

どこに行こうが、自分の居場所を作らなきゃいけない。

し、誰かと戦わなくてはならない。


…そんな息苦しさを感じたりします。

JR大阪駅前の、“秒数”が出る信号でさえも。

たった2方向の行き来の横断歩道なのに、

こっちがこう行くよ!という意思表示をしてようが

おかまいなしで向かってくる人は僕に当たる。

“オレはこう行くんだ!どけ!”

その強さは僕にはないものです。

年金暮らしのおばあちゃんに、何十万もする羽毛布団を

僕は売ることができない。



毎年3万人以上の自殺者を出す僕らの国は、

日割りで80人以上が自殺するこの国は、

生きて行くのがむずかしいのかもしれません。


絶対的に崩せない確率的法則が世界にはあって、

2割の優者と、8割の劣者によって構成される

この世の中は

悪辣な世界なのかもしれません。

世の中…という言い方は正しくないのかな。


人が2人以上いれば“人間”という言葉が成立します。

人間である以上、すべての人が“勝てる人”ではないよね。


フィクションの世界である“悪辣世”の理不尽は、

十分にノンフィクションでした。

何も出来ない、英雄にはなれない

弱き8割の“人間”を演れたことを

本当に嬉しく思います。

弱き人間にも、出来る事が一つくらいあるかもしれません。

それを信じて生きるしかない気がします。


ピースピットVol.9『悪辣〜the Dirty play』にお越し下さった

みなさま、本当にありがとうございました。

また僕のことをブログに書いてくださった方々に

お礼を申し上げます。

もちろん、僕としてはお芝居が面白いのが大前提で

個人で何かを狙う?ことはないのですが

気になってくださった事、本当に嬉しく思います。


今日、お世話になってる福島のバーにお礼に行ったんですが

忌野清志郎の「アイ・シャル・ビー・リリースト」

という曲がかかってて。

耳についた歌詞を抜粋させていただきます。


日はまた昇るだろう このさびれた国にも
いつの日にか いつの日にか
自由に歌えるさ


『悪辣』にはほのかな希望を感じました。

希望とは絶望を知らずに生きる事。救い。確証のない祈り。


毎日毎日誰かと心の剣を交えなければならないけど


朝を嫌いになりたくないのです、僕は。

抗えない、デカい相手が居て、手を合わせて拝んでも

結局、神様は助けてくれないし

大事な人たちを奪ったりするのです。

そんなことに時間をかけてらんない。


無力な自分を見据えた上で、

当たって砕けること。

息をしている限り、やらなきゃ仕方ないですね。




P.S.1

上記しましたが…公演が終わりました。

そう、ブログに出演情報を上げる事さえ出来て

なかったのが大後悔です。

呼んでくださったピースピットさんや

僕の出演情報を探して下さった方が、幾人かいらっしゃる事を

今更ながらネット上で知り

本当に申し訳なく…。すみません。

ありがとうございました。


P.S.2

千秋楽のカーテンコール数秒後、

舞台下手(しもて)から楽屋に続く通路で

言葉少なく握手してくれた末満健一氏に、ありがとう。

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posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:38| 大阪 ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月19日

ペンを持つ人が、ペンを持たなかった日

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国のトップの前で、

あなたのした事は間違ってる。

と言える人がこの世界に何人いるだろう。



昨日の今日ですでに

テレビもネットニュースも、触りたくなさそうな出来事。

もし動画がどっかに上がっても

すぐ消されるのは確定。


ムラカミハルキ氏の、

イスラエル最高の文学賞「エルサレム賞」の授賞式でのコトバ。

ひとの心を打つ事を感動というが、彼はピストルで心を撃った。



昨日だって、全てのコトバを流したメディアは

夕方に1社だけだったと記憶してる。

(授賞式に行った事と話した内容要約だけは探せば出るけど。

あとは…。ずいぶん情報が曖昧になってきてます、すでに。)



“今”のエルサレムに行った、ムラカミハルキ。



日本人から

“子供やお年寄りを含む千人の非武装国民が軍の犠牲になってる国の
 
 賞は拒否すべき。その国のやり方を肯定してると思われかねない。

 一人だって、国の印象にもなる。”

そんなこと言われつつ、

賞を受けに行った理由、


…受賞者には話す機会があるから。

(“受賞して一言!”ってやつ。各社表現が違ってて講演?とか
 演説?とか。あくまで個人の見解であることを強調してる)
 

それはつまり、彼の言葉で言う



『私は沈黙するのではなく話すことを選んだ』





イスラエルのトップが見守る中、

イスラエル人も日本人も

誰も止める事の出来ない状況を知った上で、

ペンを持ってない彼が、自分の思いを語った。


詳しくは書かないけど…。

イスラエル軍の過剰とも思えるガザ攻撃を

1個人を1つの卵に例えて非難した。




(共同)の要約の1つを抜粋。ほぼ彼の言葉通り。


“わたしが小説を書くとき常に心に留めているのは、高くて固い壁と、
それにぶつかって壊れる卵のことだ。
どちらが正しいか歴史が決めるにしても、わたしは常に卵の側に立つ。
壁の側に立つ小説家に何の価値があるだろうか。”


エルサレムで賞を受けといて、イスラエル批判か?

と言ったイスラエル人男性がいた…と報道されてるが、




僕は観た。



会場にいた何人かのイスラエル人は

立ち上がり、彼に拍手をおくった。



ぱらぱらと立ち上がってく人が増える途中で

映像は終わったが




僕には

壁にぶつかってくたくさんの卵が見えた。







posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 00:50| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月18日

放置民

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mixiみたいに放置せずに、

なんとか続けようとしてたブログを放置しすぎました。

ちょっとキツい事が昨年多かったので…言い訳ですが。

これはイカンと思ったワケです。


どうでもいいことを書こう。



…最近やたらとリンゴばかり食べてます。


…ホントどうでもいいな。


ペティナイフで皮剥いて食べるのはニガテで…。

剥き終わる頃には食べる気が失せてるから。

すぐ黄色くなってしまうしね。

かわいくないよね。なんかリンゴが

“すいません、ボクもぅ黄色いんですよぉ”

ヘラヘラ笑ってるかんじ。


まして。

皮が途切れないようにゆっくり…なんて

チャレンジとか願掛けとか。しません。

その労力は世界のために使おう。



かじる。かじつ。りんご。

昭和の、不自然にカッコつけたドラマじゃあるまいし、とか思うけど

それが一番おいしくて

疲れたときには余計おいしくて

人目も気にせず喰ってます。



最近しょっちゅう東京へ行ってますが、

大都会ではどうやらビタミン?を消耗するらしい。

僕がよく泊まる、客の9割が異国人のバックパッカーホテルでも

家の応接間みたいなロビーでかぶりつく姿を見かけます。

彼らもつまりは一緒なんでしょね。せぼーん。



しゃくっ、しゃくっ、と骨伝導で身体に響く

歯がはじかれる触感

人を無視するために耳にハメるipodの

好きな音楽よりも、肉です肉音。

皮の酸っぱさにのめり込みつつ。

太陽光を黄色で絵に描いたら、それってこんな酸味だろう。

サンふじ。って名前は魂感じます。

ナイフで剥いたときみたいに落ちてく無駄汁もないしね

乾いてないのさ。

多少の劇薬がかかってたって

受け入れる。それが今の自然かとも思う。


濃い赤の皮と、一緒にはじける白い果肉。


歯でぶち破る瞬間は爆発に近いんだ。きっと。

一気に口に入ってくるリンゴの全部に、噴き出す汁の甘さに

スカっとしたり、シアワセ感じたりしてます。




泊まるホテルの最寄駅

改札出てすぐ、小さなスーパー。

リンゴ1個もってレジに並んでたら

前のレジに同じくリンゴ1個持った女の子が居た。



そのリンゴから視線を上げて。目があった。


互いの手元を見て


“あ”という顔をした。それだけ。






posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 06:34| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月14日

嘘をつけ

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先週東京に居たとき、

一人ホテルの部屋に帰ってから、メールが入った。

嫌な胸騒ぎのするメールだった。

やっぱり。2通目のメールには見たくない文字が打たれてた。



友達が死んだ。



知らせてくれた友人に電話をかけたが、

確かなことは、連絡をくれた友人も知らなかった




彼女とは何年か前に付き合った事があった。

家の事をあまり話したがらず、弟が居ることくらいしか

知らなかった。

マイペースすぎる二人は長続きしなかったが

もめる事も、疲れる事もなく、別れたあとでも

ちょっとした相談事くらいは出来る

良い友達になった。


その後彼女が上京して間もなく、僕も用事で東京に行き、

お互い時間もないけど「お茶だけでもしようよ」となった時、

少し痩せていた彼女が気になり

「大丈夫?」と聞いたと思う。

それがきっかけになったのかどうなのか、

彼女はある相談事を口にした。

それは、僕にとっては困惑するものだった。

もしその時に付き合ってる間柄だったなら

もう少し一緒に解決方法を考えたのだろうか…。


僕の顔色をすぐに読み取った彼女は

「ごめん、今のナシ。」とばつ悪そうに笑って終わった。

「大丈夫だから」



その後しばらくは気になったが、

日々に追われて、ゆっくりと僕は忘れていった。



今年になり、彼女が大阪へ戻って来ている事を知った。

2度ほど連絡があり、元気そうなことに安心した。




6月

「雑貨を見に行くの付き合ってよ、新しく住むトコ決まったから」

と突然電話が入った。

ブランクは関係なしに、こんなノリだ。いつも。

声が明るかった。


あいかわらずの気まぐれな彼女は

その、なんのことはない気楽な約束の日

ドタキャンしてきた。

「大阪に居るわけだし、またいつでも言ってよ」

ドタキャンされても別に腹立たしく思う事もなく

今、気になってる男から電話でもあったか…あいかわらず

しょーがねー奴だ…と思いながらメールを返した。



それが最後のやりとりだと記憶してる。





なぜなんだ。


本当に自殺なのか?

その高い所ってどこなんだよ

情報、怪しいじゃん。なんかヘンだ。



僕はどうしようもなかったのだろうか

友だちとして。



たぶん嘘だろう。


たのむ、生きてろ



posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 05:33| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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