2010年11月05日

ウエノ

uenokoen1.jpg

関わってる自主映画の監督から

『人物像や物語について意見交換したい』という電話があり上野へ。


“少し遅れます”メールが届く。

僕は直前の用事で、長く室内に居たこともあって

喉が渇いていた。が、この場を離れるのもなんだし…と。


うっすら汗をにじませた監督は僕を見つけるなり、

『すみませんでした。コレ、飲んでください』

大人の男同士。軽いお詫び。無難な飲み物。ちょっとブレイク。

こういう時渡されるモノ、多数意見を推測するようなクイズがあったなら、

僕は“缶コーヒー!”と言うタイプだ。無難ってのを当てなきゃ。

うれしいタイミング。なんて素敵な人だろう。


…ん?


‘ウィダー印ゼリー’

水分っちゃあ水分ではあるが…。

すごい嬉しそうに差し出して…。0.5秒どうしようかと思ったが、

会うのが二度目だし、気持ちはホントうれしいし、

こういう場合、受け取らないという選択はない。

監督の育った家庭では喉が渇いたとき、

ゼリー状のものを飲むのが普通なのかもしれないし。


『ありがとうございます。お〜。コレ今飲むのもったいないな。

明日の朝ごはんにさせてもらっていいですか?』


僕が考え得る最高の返事をしたつもりだ。



監督に促されて妙にお洒落な焼肉屋さんへ…行ったが、

‘ウィダー印ゼリー’を、どうやら ‘印’ してきた監督は

食欲がなさげで、僕は一人で食う気にもならず。

話しながら呑むだけでは、でかい円形テーブルが

落ち着かない。


2杯飲んで。


ウ『上野公園行きませんか?コンビニで酒買って』

監『え?え〜。そ、そんなトコロでは…(申し訳ない)』


自腹接待?をしようとする

先方のサイフの中を無理矢理気遣ったのではない。

何度も書いてるが、僕は本当に‘外呑み’が好きなのである。

家のバルコニー、屋上、近所の川原でも

カバやカメのグロテスクな遊具がある公園も好きだ。



上野公園近くのコンビニ寄って…

そう。僕が好きな亀田製菓の‘韓国のり味うす焼’も購入。

コレ、季節限定コンビニ限定商品だそうだが

ウイスキーソーダに合い過ぎる。

去年、あまりの美味さに僕は亀田製菓に電話してしまった。

クレームかと身構えていた電話口の女性には

意味不明の賞賛トークだったであろう。

今後発売するかどうか分かりません…と聞いていたが見事復活。

どうでもいいがこのことだけは書きたかった。

韓国人の監督にも

監『これはオイシイです!』と言わしめた逸品である。

もうこれが最後くらいのタイミングじゃないか。手に入るのは。

一枚一枚が愛おしい…。来年が待ち遠しいものだ。

…だからこの話はどうでもいいのである。



西郷さんの近くのベンチで、‘呑み打ち’。

衣装候補を選抜作業したり、今回の物語、人物像、

違和感のあるシーンや、台詞について意見を聞かれたり。


もちろん雑談もある


上野公園には池がある。

『あの蓮池ってなんか怖くない?2,3人はヒト沈んでるよ』

と言ったら、

『ないでしょう』

と一言で返された。そりゃま、そうなんだろけどね。

真面目な人だ。



そろそろ解散しようかというタイミングで

近くのベンチで座ってたおじさんが話しかけてきた。



周辺はホームレスか、または

誰が横に居て、裸足で寝てても気にならない、

愛の強い?カップル。

話しかけて来たおじさんは、身なりは良く、

普通の清潔感はあった。


おじ「今日、泊まるトコあるの?」


2人「え?」


おじ「泊まるトコなかったらさ、一人ならなんとかなるよ」


監督は無視した。僕は質問の意味がよく解からなかったが


「あぁ、ウチらは泊まるトコあるよ」


何か答えた方が真意?がわかるかと。

気配が普通だったから。

ヤバそうな気配が驚くほどなかった。


おじ「いや、あるんだったらね…いいんだけど」



そのあと少し話してみたがよくわからず。


何かの中毒者にも見えず…。

ボランティアの類いでもないだろう。

僕ら2人をホームレスと間違うほど周囲は暗くはない。

し、そのおじさんが

そういう誰かを救済するような立場なら

思いっきり寝転がってる老人に声をかけるはずだ。




…後でネットで調べてみた。


どうやら“男として男が好きなおじさん”である可能性が高い。

モーホーさん。

上野公園近辺に多いらしい。


数十分前。公園に来てから

衣装候補を見せるために僕はタンクトップで

次々と脱ぎ着してたわけですよ。で、監督に見せる。

薄暗い公園で男2人がコソコソ、んなコトしてたら…変に見えるわな。

モーホーのおじさんが、

2人の男にナンパを仕掛けた…、と見るのが自然な、

とても不自然なシチュエーション。


しかし…、

「一人ならなんとかなるよ」

ってのは、ナンパにしても失礼じゃないのかね。

「どっちでもいい」ということ。

選ばれたいか?というとそれも困るが、

なんだろう。

まるで軽くフラれた気がする。


だいたいなんで上から目線なんだ。


だ〜れが、てめーなんかにっ、


俺の、誠心誠意のセックス、やってやるかってんだよー(in東京)

オッサンは絶対受け身のほうだ。ぜったい。

おぅ、なんだったら、このウイダー印ゼリー…





しばらくどっか旅に出た方がいい精神状態かもしれない。





posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 22:34| 大阪 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。