2010年09月28日

空想

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 空を見る時間が長い…

 方だと思う。僕は。

 東京でも大阪でも、よく川沿いを走っているが

 景色というよりも、雲や夕陽や月を

 見ながら走る。



 住んでる団地には屋上があり

 深夜走った後、少しのお酒を持っていって飲んで

 そのまま寝てしまったりもする。



 ニュースになるような流星群なんてきてなくても、

 それなりに晴れてれば

 流れ星の1つ2つ見れたりするし。



 走るときも、屋上にいるときも最近は音楽をきかない。

 風の歌を聴け…というかっこいいもんではないけど

 風が耳をかする感触や、虫の声はきもちいい。




 考え事をするけど



 空を見てると、答えを見つける前に

 頭の中が空っぽになってくる…。と、

 “からっぽ” は変換すると“空”という字じゃないの。

 うまいことなってるねと。




 だんだん自分がすごくやさしい人間のように思えてきたり。

 笑えるけど。


 実際、昼間はギスギスもするし、イライラもするし

 ヤなものはヤだし、しんどいものはしんどいし。

 生きるのってめちゃくちゃ大変じゃないのと思っている。


 それでも、



 なんでか空を見てると

 日々の小さなアレコレが本当に小さくなってきたり。

 自分がかっこつけてたんじゃないの?とかの反省とか。

 そう、

 “言った手前曲げられない!”というウ○コみたいな

 プライドはどうでもよくなり、

 笑って前言撤回すりゃいいんだよな。とか。



 そしたら、自分が大事にしたいものや気持ちとか、

 そういうものは強くなってくる。

 メラメラ燃えるんじゃなくて、しっかりするというか。

 冷静なかんじで。




 亡くなった家族や、友人を思い出したりもする。





 ま逆かもしんないけど…





 誕生日おめでとうという言葉も。




 誰が言いはじめたか知らないけど

 だれかが生きてることが嬉しいと、堂々と祝う言葉は

 これしかないんだよな。

 自分だけでもいっぱいいっぱいな世界でも

 そのことばを思う瞬間は、その誰かの顔も声も

 浮かぶってのは、すごい言葉じゃないか。



 それどころか、



 たとえば一緒に食べたたこ焼きがうまいとか。

 くだらない話でアホみたいに笑ったとか。

 すすめられた地ビールにはまったとか(笑。

 もはや、
 
 誕生日にしかこの言葉をいわないのがもったいない。

 んなことないか。


 …。


 ちょっと考え方がおかしくなってきたか。







 ただ空や雲を見てるだけなんだけどね


 もしかして。走ってる間に

 
 脳内の酸素が減りすぎてるのかねぇ。








posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 21:10| 大阪 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月24日

アーティスト

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 僕は昔からアーティストが苦手だ。

 …正しくは

 アーティストっぽさ?が好きなお洒落な人々?

 が,ニガテというべきか。


 明くる日に大阪で仕事があったので、

 打ち合わせを早々にすませて大急ぎで新宿へ。

 昼間に大阪まで走るバスに乗る。


 その日のうちに大阪に帰って眠りたいから。


 妙に声高に、英語をまじえて話す3人組がいた。


 男2人に女一人。

 男一人はたぶんハーフで、もう一人は日本人の割りにかなりの長身。

 女は男二人に比べ明らかに10歳以上年上だとみられるが

 日本人は着そうもない、

 相当なミニのワンピースを着て、フレームに装飾のある

 デカいサングラス。


 今までの人物観察経験上?

 服装や髪型などの風貌から

 男二人がミュージシャン、ジャズか民俗音楽系だと推察。

 まったくのカンだけど、ハーフ男のパートはたぶんパーカッション

 少人数編成でよくあるパターン。路上などでやる場合カフォン。

 日本人の男はなんでもいい。メロディー楽器やるしかない。

 たぶんシタールなんかも弾いたりするだろう。

 ヴォーカルの居ないインストか、ゲストヴォーカルを入れて

 数曲みたいなパターン…僕はどこまで妄想するのだろうか。



 つまりは…暇なんだ。バスに乗ってる時間は。



 彼等はまるで、彼等専用のライブツアーバス、

 LAからNYへ横断するイメージ。であるかのように

 大声で喋りまくっていた。


 バスのアナウンス

 “座席のリクライニングは後ろのお客様にご配慮のうえ…”

 なんてのは関係なく当然フルリクライニングで、足を投げ出してる。



 僕と彼等の席はかなり離れていて、しかも

 途中山道も多い中央道は、エンジン音もそこそこ

 大きいし、会話には英語も混ざるので、

 断片的にしか聞こえないけど

 それでも、いやでも会話が耳に入ってくる。


 日本語で話してるのに、“らりるれろ”

 が会話に入るときは

 どうも英語っぽく発音している。

 日本語でもLとRの使い分けがあるのだろう。



“ミタカの家はほとんど住んでないじゃんねぇ、1階がStudioでさぁ…”

“ちゃんと、Keep in touchしてほしよね”

“Jamieはハードレズじゃん!”

“Golf Girlsのノリ、アタシはズレてんだよね”

“あそこにはNutty ボーイズしかいないね”

“中身もソトミもBeautifulだよ”

“Partyだかmeetingだかわかんなくなっちゃってさ”

“ホラ、Kazuくんとこのレーベルだよ〜”

“xxx(←妙にカッコよさげなバンド名)のコだよね、あいつLive来るよ”


 ちなみに彼等の笑い声は、はははではなく、AHAHAHA…である。



 興味本位で聞いてただけだけど

 こういったひとたちの会話には必ず出てくる要素


 ●なぜか極端なセレブの知り合いの家でパーティに行ったこと。

 ●同性愛者の友人の噂話。

 ●昔から自分が誰かに“変わってる”と言われてきたこと。

 ●その筋ではちょっと有名な会社とラインがあること


 など全てを網羅していたので

 まるで某シチュエーションコント番組の

 “服飾系専門学校生のカフェでの会話”

 に思いっきりかぶってくる。



 通話はご法度、の車内でも大きな声で電話。

 どうやら業界の人に電話したらしい。


 “ちょうど今Newアゥバムのレコーディング中なんですよぅ”


 …一応、媚びる時ぁ媚びる!ことを知ってるらしい。
 
 ちなみにアルバムのルはLだと思うが。



 “僕タチ、日本でもやっていきたいと思ってるんでぇ〜”


 …海外で売れてる人が、なぜ新幹線か飛行機に乗らないのだろう。




 長距離バスは数回途中休憩をとるが、

 彼等が毎回遅れて帰ってきたことはいうまでもない。


 乗客の誰もがクレームの一つも言わなかったのは

 彼等の会話がコントっぽくておもしろかったことと


 どこか…芸術家ムードをがんばってる感?に、哀愁めいたものを

 感じたからかもしれない。





 写真は浜松近くのサービスエリアで、僕が

 ぼう〜っと階段に座ってたら


 横に来てすわった若松河田くん。

 (都営大江戸線に最近よく乗るので、たまたま命名)



 彼はかなりリラックスしていた。


 だがリラックスしすぎて股間がまる見えだ。




 “俺は特別な人間じゃないなぁ”




 猫の若松河田くんにそんなことは話さないけど

 彼は僕が持ってたアイスクリームを欲しがりもせず

 ただすわっていた。




posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 21:39| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

小さな友だち <その2>

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 先週末もまた、そのアクションチーム一家と一緒の現場。
 
 田舎で、野外のお祭り会場というのもあって

 バッタに、蝶に、色んな虫がそこらじゅうに居て大騒ぎ。
 
 
 その子は子供とは言え女子なので

  
 「つかまえてや!」

 
 と僕に命令するくせに、渡そうとするとギャーギャー言って

 
 「こわい!置いてや!」と。

 
 
 二人の中での大ヒットが“セミのぬけがら”
 
 
 何せカタチがかっこいいしかわいい。

 動かないから子供にもやさしい?。


 その子は僕にヌケガラを獲らせ、木の枝を拾ってきて

 その棒の上に一匹?くっつけて嬉しがった。


 が、そばにある木には他にもたくさんのヌケガラがある。

 一匹でひとしきり遊び、飽きてくると

 当然欲しがる。

 
 「ぼくはー。ともだちが、いないんだよー」


 とか、ぶつぶつ一人芝居的?せりふを言い出した。


 「あそこにおるけどー、僕はぬけがらだから飛べないんだよー」



  …大人の僕が聞くと、なんと切ないシーンじゃないか。

  別の意味を想像してしまった。


 僕が何で爆笑したのか、彼女にはわからないと思うけど

 その後はひたすら、何を言っても最後は“ぬけがらだから”

 で終わる言い合いで、二人で遊んだ。


 女子「いとしい、アノひとのところにぃ、飛びたいわ。でも私飛べないの」

 僕「なぜって?」

 二人「ぬけがらだから」  きゃっきゃきゃっきゃっ…


 女子「おなかがすいて…なんか、死にそうだよ」

 僕「でも大丈夫、だって僕は」

 二人「ぬけがらだから」  きゃっきゃきゃっきゃっ…


 女子「一人じゃ、さびしいよー」

 僕「だって僕は」

 二人「ぬけがらだから」 きゃっきゃきゃっきゃっ…


 
 実は…結構ツラいジョークかもしれない。


 6歳の女の子と、こんな冗談を言って遊んでたことを


 お父さんとお母さんは知らない






posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 00:00| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月01日

小さな友だち <その1>

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 夏場にいくつかイベントがあって、

 そこでキャストのご夫婦が

 お子さんを連れてきます。

 時々その子もキャストとして出演したりもするのだが、

 たいていは誰かと遊んでいる。遊んでもらってるというか。



 1年くらい前に初めて会ったときは

 人見知りしてたのかな、なかなか僕と話してくれなかったのだが、

 …まぁ、ヒゲもあるし髪もボサっと長めだし

 怪しく見えただろな。

 2,3度目ともなるとさすがに慣れてきて

 話すようになった。…どころか


 最初の垣根さえ越えると、

 僕は基本、子供にナメられるようだ。


 準備などで忙しいときも近くにいて

 がっつり話しかけてくるし

 少し相手をしたら、周りの状況関係なく大声で笑うし、

 要求がエスカレートする。

 小さな子供って、基本すべてが“〜してほしい”みたいだ。 

 まぁ、そういう子持ち?みたいな1日があっても

 それはそれで僕としては楽しかったりもする。

 しかし親ってのは大変だよね。



 たばこを吸おうと、ホール裏口の灰皿のある場所に行く。

 当然のようにその子もついて来て、

 僕は煙の行方を気にしながら話す。


 と、前々から気になってたことだけど、

 その子って

 僕と話をするときに

 話しながら急に気が散る…というか


 色んなトコを急に見たり、振り返ったりで

 落ち着きがない。


 そのうち、話はしてるけど

 全然違う方向に顔を向けだした。


 どうなんだろ…これは他人とはいえ大人として

 傷つけないように注意してあげたほうがいいのかな…。

 などとおせっかいな事を思って、それでも冗談っぽく


 「オイオイ、そこに誰か居るんかいな、しょっちゅう見てるけど(笑」

 と軽いツッコミを入れてみた。



 「うん。」



 「へぇ〜。  …ん?!!…ホントに?」



 「うん。足だけあるで」



 …もちろん、そこには誰も居ない。というか僕には居ないとしか。

 だって壁なんだもん。  

 
 まさかっ!

 …いやそういうことか。

 
 まっさかなー、と。



 コレ、話がややこしくなった。

 彼女はそれが“何か”わかってるのだろうか。


 また、それを僕はちゃんと教えるのか、いや伝える?事が…

 出来るわけもないよな。だって僕は見たことないし。

 言葉がでなかった一瞬の沈黙を彼女はさとったのか


 「人もおるで、いっぱいおるで」


 「…そっかぁ。だからあっちこっち見てたのか」



 まぁそのテのものが居るとしたら納得するしかない。

 ここは人が集まるホールで、そのテも集まりやすいはず。

 だけど。


 「知ってる人もなっ、霊感あってな、前行ったとこでな、

  血とか出てるの、おるなぁってな言っててん」


 …なんだ。“霊感”という言葉を知ってるじゃないか。

 ならいいか。イヤ、いいのかな。


 「お母さんは知ってるの?」

 「うん。でもなー、気持ち悪い!て言われたからなー、

  人に言うたらあかんて言われたからな〜、

  お母さんの前では言われへんねん」


 …お母さんの気持ちも解るな。

 たぶん、娘の報告に受け応えしてたら

 この子はもっと敏感になったり、

 余計に見るようになるかも…という心配もあるだろう。

 大人になるにつれ、良くも悪くも鈍感にはなるだろうし、

 今細かく追求したら、娘を変に怖がらせる結果になるかも…と。

 もう少しの間だけ、話すのを先送りにしたいんじゃないかな…なんて。



 でも。この子は僕がたまたまふった“きっかけ”に対して

 いつもは封印している秘密とストレスを、僕にこぼしてくれたのだ。

 何か言わなくちゃ


 「俺は…見えないからどうこう言えないけどさ。

  “見える”のは悪いことじゃないと思うから…な。」


 気のきかない、何も解決しない、フォローにもなってない…

 そんな言葉しか出なかった。精一杯でそれしか出なかった。



 その話はそれで終わったけど、秘密を共有したせいか

 僕とその子は、

 一人のおじさんと子供の関係よりは

 “友だち”になった気がした。













posted by 宇野伸茂 宇野正剛 at 01:19| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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